通行止めが解除され、岐阜県側へ向かう車=21日午前10時10分、白山白川郷ホワイトロード三方岩駐車場

 白山市と岐阜県白川村を結ぶ白山白川郷ホワイトロード(全長33・3キロ)は21日、2年ぶりに全線開通した。近年、石川と岐阜の両側で土砂崩れや雪崩の被害が相次いでいた。待ちかねたドライバーは開通前から車列をつくり、白山市の観光関係者は新型コロナウイルスの感染対策と誘客を両立して地域活性化につなげる意気込みを新たにした。

 午前10時10分ごろ、三方岩駐車場の道路に設けられていたバリケードが撤去され、岐阜側の馬狩料金所方向への通り抜けが再開された。

 同8時からバリケード前で待っていた和歌山市の小杉英司さん(63)は「初めてのホワイトロードは下界にはない涼しさと景色の美しさが印象的だ」と話してアクセルを踏み込んだ。

 同10時半ごろには、岐阜から石川に向かう車が十数台連なって三方岩駐車場に到着した。毎年のように訪れている愛知県岩倉市の茶木謙さん(69)は「眺めの良さを気に入っている」とカメラのシャッターを切った。

 青空が広がる中、沿道随一の名所で落差が86メートルあるふくべの大滝の近くで涼を感じたり、白山展望台で白山の雄大な姿を眺めたりする人もみられた。馬狩料金所では開通式が行われた。

 ホワイトロードでは2020年2月、石川側の無料区間の斜面が崩落して通行できなくなり、今年1月には白川村の馬狩料金所付近で起きた大規模な雪崩で橋が流出した。石川側が先に復旧し、今年6月に中宮料金所-三方岩駐車場が開通した。馬狩料金所付近で仮橋が完成したため、全線開通にこぎ着けた。

 白山林道石川管理事務所は「多くの人に利用してもらい、自然景観や温泉を楽しんでほしい」としている。

 石川県側の起点に近い中宮温泉のにしやま旅館の西山喜治社長(47)は全線開通で通行量の増えることが来客につながるとし、「コロナ対策を行った上でお客さんを迎え、温泉でゆっくりとした時間を過ごしてもらいたい」と期待した。

無断転載・複製を禁じます