石川県は14日、県内で新型コロナウイルス感染者が増加傾向にあることを受け、感染状況を示す指標を現在のステージ2の「感染拡大注意報」から「感染拡大警報」に引き上げた。警報は6月11日以来の発出となる。
感染拡大警報の発出を受け、7月16日から当分の間、「Go To イート」の食事券の新規販売や、県民宿泊割の新規予約を停止する。販売済みの食事券は利用できるが、県は利用する際には細心の注意を払うように呼び掛けている。
14日、県庁で開かれた新型コロナウイルス感染症対策本部会議で決定した。
県内では7月に入って、金沢市片町地区の接待を伴う飲食店でクラスター(感染者集団)が3件相次いで発生するなど、新規感染者が増加。直近1週間の新規感染者数が計113人、感染経路不明者数は計49人となり、ステージ2の感染拡大警報相当に上がっていた。
県によると、7月の新規感染者163人のうち、片町地区の関係で56人と全体の3分の1を占める。全体の約9割が50代以下で、飲食関係で55%に上る。
谷本正憲知事は対策本部会議で「なんとしても、感染拡大に歯止めをかけなければいけない」と述べ、県民や事業者に感染防止策の徹底を求めた。
無断転載・複製を禁じます