気象庁は6日、梅雨前線の影響で石川県を含む日本海側を中心に7日にかけ、非常に激しい雨が降る恐れがあると発表した。県内では、1時間雨量が30ミリを超える警報級の大雨に見舞われる可能性が高い。7日午後6時までに予想される24時間雨量は多い所で加賀150ミリ、能登100ミリ。静岡県熱海市では大規模な土石流が発生したばかりで、金沢地方気象台は記録的な大雨になる恐れがあるとし、土砂災害などへの警戒を呼び掛けている。

 金沢地方気象台は7日に加賀、能登ともに大雨警報を発表する可能性が高いとの見方を示した。午前6時から正午の間は、一時的に雨の勢いが弱まるものの、ほかの時間帯は1時間当たり20~40ミリの雨量を予想。8、9日も大雨警報を発表する可能性がある。

  9日まで雨続く

 7月は一般的に梅雨とゲリラ豪雨が重なり、天気の予測がしにくい時期とされる。今月9日にかけても予想を上回る雨量となる恐れがある。

 気象台によると、梅雨前線が朝鮮半島付近から本州を通って延びており、7日にかけて本州付近に停滞する見込み。前線上の低気圧が北陸へ接近するため、県内では1時間に30ミリの激しい雨が降る所もあるとみられる。

 5月の大雨では、白山市鳥越地区の広瀬町で山の斜面が高さ150メートル超、最大幅50メートルにわたって崩落した。

  宝達志水に避難所

 6日の県内は断続的に雨が降り、白山市と宝達志水町で大雨警報が発令された。降り始めから同日午後7時までの降水量は宝達志水119・5ミリ、羽咋116・5ミリ、白山市白峰113・5ミリ、加賀市菅谷で94・5ミリに達した。

 宝達志水町は同日、生涯学習センター「さくらドーム21」と町民センター「アステラス」に自主避難所を開設した。

 「熱海規模」県内も可能性 金沢市気象防災アドバイザー・山下光信さん

 石川県内の一部地域ではこれまでの降水量が100ミリを超えており、熱海市で発生した大規模土石流のような災害が石川でも起こる可能性がある。十分な警戒が必要だ。ハザードマップ(避難地図)を確認するほか、気象台の警報・注意報や市町が出す防災情報などに気を配ってほしい。

 9日までの長雨となると、土壌に水分がたくさん含まれた状態が続き、雨が強まった時をきっかけに土砂災害が急に起きることになる。発生の予想が難しいため、崖や山には近づかないことが大切だ。

 5月から災害時に市区町村が発令する「避難勧告」が廃止され、「避難指示」に一本化されたのは、分かりにくさを解消し、住民の逃げ遅れを減らす狙いがある。「避難指示」や「高齢者等避難」の情報が出たら、近所で声を掛け合ってすぐに逃げるという行動を取ることが求められる。

 ★大雨の警報・注意報 大雨注意報は土砂災害や浸水害が発生する恐れがあると予想したときに気象庁が発表する。大雨警報は重大な災害が予想された場合に出される。基準となる雨量は市町ごとに定められており、雨がやんだ後も災害の恐れが残っていると継続される。台風や集中豪雨により数十年に1度の降雨量が予想されると、大雨特別警報が発表される。

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