登山客でにぎわう山頂=白山・御前峰

開山祭を外から眺め、新型コロナの終息を祈る登山者=白山・室堂

  御来光拝めず

 白山国立公園は1日、夏山開きを迎えた。白山室堂ビジターセンター(標高2450メートル)には早朝から登山者が訪れ、最高峰の御(ご)前(ぜんが)峰(みね)(2702メートル)を目指して歩を進めた。日中は日差しが差し込み、雪渓や翠(みどり)ケ(が)池(いけ)は青空に映えた。御来光は雲に覆われて拝めなかったものの、登山者は霊峰に家族の健康や新型コロナの終息を願った。

 御前峰付近は日中、太陽に照らされ、市街地の景色が一望できた。愛好者はほこらに合掌し、カメラで絶景を収めた。

 午前3時ごろには、御来光を見るため、登山者50人がセンターを出発し、ヘッドライトの明かりを頼りに山頂を目指した。日の出時刻の午前4時38分ごろは、東の空に厚い雲があり、太陽は見えなかった。愛好者は白山比咩神社の田中天(たか)善(よし)権禰宜(ごんねぎ)の音頭で万歳三唱した。

 午前8時には、センターの向かいにある白山比咩神社奥宮祈祷(きとう)殿では開山祭が営まれ、田中権禰宜らが登山の無事と疫病退散を祈った。新型コロナ対策で、登山者は社殿の外から手を合わせた。

 山頂で氷室まんじゅうを食べていた金沢市の下田一信さん(72)は「7月1日に山頂でまんじゅうを食べるのが私の儀式。今年もやっぱりうまい」と笑顔を見せた。

  雲海、幻想的に 立山 

 北アルプス・立山は1日、夏山開きを迎えた。主峰の雄山(3003メートル)では日の出時刻の午前4時35分ごろ、東の空が厚い雲に覆われて御来光は拝めなかったものの、雲間から横長の朝焼けがのぞく中、後立山連峰にかかる雲海が幻想的な光景を描いた。

  七尾31・9度

 石川県内は1日、梅雨前線の影響を受け、午後から雨の降った所があった。日中の最高気温は七尾で今年最高となる31・9度を観測するなど、11観測地点中6地点で真夏日となった。金沢は30・2度、輪島は29・2度で、県内全域で平年を2~5度上回った。

  6月の県内、気温高く雨少なく

 金沢地方気象台の観測によると、6月の石川県は気温が高かった一方、降水量は少なかった。平均気温は金沢22・5度(平年21・6度)、輪島20・7度(同20・0度)だった。月降水量は金沢164・0ミリ、輪島141・5ミリでいずれも平年を下回り、日照時間はいずれも平年を上回った。

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