27日も珠洲震度1

 27日午後0時44分ごろ、珠洲市内で震度1を観測する地震が発生し、奥能登の珠洲市と能登町を震源地とする地震は今年に入って9回を数えた。半年にしてすでに能登半島地震以降、年間最多を記録し、珠洲では26日の震度3に続いて今月5回目の観測となった。専門家は「地震活動が例年より高まっている可能性がある」と注意を呼び掛ける。

  「ほとんど一過性」

 27日の地震の震源地は珠洲市高屋町付近で、震源の深さ約10キロ、規模はマグニチュード(M)2・8だった。

 珠洲市、能登町内を震源地とする震度1以上の地震は、1月と3月に各1回、5月に3回、6月に4回の計9回起きた。年間の回数では、能登半島地震のあった2007年以降で最多だった19年の7回を上回る。

 金大地球社会基盤学系の平松良浩教授(地震学)は、今回起きている程度の地震の連続は国内では珍しくないとし、「ほとんどの場合は一過性に終わるとみていい」と指摘する。

 ただ一時的にしろ、奥能登で地震活動が高まっていることは確かであり、「今後も有感地震が続発する可能性はある」とした。

 震源は深さ6~13キロで、能登半島北辺の海岸線に並行するように東西に連なっている。平松教授によると、地震の起きた仕組みは不明だが、この方向に沿った断層構造が地下に走っている可能性がある。

 もっとも、それぞれの地震の規模はM2・8~4・0と決して大きくないことから、平松教授は「特定の活断層によって引き起こされた一連の地震だとは考えにくい」との見方を示した。

  地元住民「気持ち悪い」

 27日に震度1を観測した珠洲市正院町では、26日未明にも震度3を観測したばかり。住民たちが顔を合わせると「最近多いな」「気持ちが悪い」などと地震の話題となる。

 同町小路にある羽黒神社の髙山哲典宮司(55)によると、住民の多くは1993年に輪島市で震度5を観測し、珠洲市内に大きな被害をもたらした能登半島沖地震を経験しており、「あの時より揺れが弱い」などと冷静に構える人が多いという。

 髙山宮司は「大きな地震との関連は分からないが、万一に備えて注意はした方がいいと思っている」と話した。

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