クスリのアオキとスギ薬局が並ぶ野々市市西部中央土地区画整理事業区域。コスモス薬品も出店を計画する=4月、野々市市内

 野々市市西部で、大手ドラッグストアによる三つ巴(どもえ)の局地戦が始まる。クスリのアオキ(白山市)とスギ薬局(愛知県大府市)が既に向かい合って営業する中、来年2月にコスモス薬品(福岡市)が近接地で店舗をオープンする。今月1日に近くで南ケ丘病院が開業し、周辺では宅地造成が進む。ドラッグ店にとっては絶好の立地で、3社は激しい生存競争を強いられることになりそうだ。

 3店が密集することになるのは、野々市市西部中央土地区画整理事業区域。4月にスギ薬局、5月にクスリのアオキがそれぞれ新店を開業した。アオキは精肉や野菜を取り扱う大型店、スギ薬局は高カロリー輸液などが調合できる無菌調剤室を備え、ともに特色を打ち出している。

 大規模小売店舗立地法に基づいてコスモス薬品が石川県に提出した届け出によると、同社の出店予定地は南ケ丘病院のはす向かいとなる。ドラッグストア関係者は「こんなに近くに3店が集まっている場所は他にない」と話した。

 南ケ丘病院は特定医療法人扇翔会が運営する、野々市市内初の総合病院となる。病院には「いわき薬局グループ」(金沢市)が調剤薬局「フラワー薬局」を設け、一大医療圏を造成している。

 経済産業省の4月の商業動態統計によると、都道府県別ドラッグストアの店舗増減率は、石川県が前年同月比17・4%増と全国1位で、236店となった。

 ドラッグストア激戦区となっている石川県内でも、野々市市はとりわけ、出店先として人気が高い。東洋経済新報社(東京)の「住みよさランキング」で全国1位となるなど、今後も人口増が見込めるためだ。

 コスモス薬品は来年2月の同時期に野々市市下林4丁目にも新店を出す計画。スギ薬局の担当者は「条件の合う場所があれば出店したい」と述べた。

 ドラッグストア各社の直近の売上高は、コスモス薬品は6844億円、スギ薬局を展開するスギホールディングスは6025億円、クスリのアオキホールディングスは3001億円となっている。

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