小学校高学年のスクール生に指導する吉村コーチ=富山市の県総合運動公園

  東海北陸突破目指す「ラグビー盛り上げたい」

 ラグビーのトップリーグ・NECグリーンロケッツでプレーした吉村尚人さん(38)=富山市堀川小泉町1丁目=が富山ジュニアラグビースクール(同市)のコーチとして、小学生の指導に奮闘中だ。小さなラガーマンたちにプロの技術や競技の楽しさを伝え、「富山でラグビーを盛り上げたい」と汗をかいている。

 吉村さんは熊本市出身で、2006年4月にNECに加入した。8年間にわたってチームに在籍し、日本選手権ベスト4、トップリーグ3位などに貢献。現役引退後は社業に専念し、NEC富山支店で営業職をしている。

 19年のラグビーワールドカップを機に長男の尚真(しょうま)ちゃん(6)が「パパみたいにプロになる」と同スクールの練習に熱を入れ、吉村さんも園児クラスの子どもたちと体を動かすようになった。

 同スクールが掲げる目標の一つに、小学生の全国大会出場がある。1997年の創設以来、初の東海北陸大会の突破を目指すスクール側からコーチ就任の声が掛かり、4月から小学校高学年クラスを教えている。

 毎週日曜、富山県総合運動公園で元気いっぱいにタックルしてくる子どもたちを181センチ、90キロの大きな体で受け止める。

 高いレベルで知識のある選手とあうんの呼吸でやってきた現役時代とは異なり、「教え方も工夫する。考える力が備わり、知見が広がった」と吉村さん。小学生に囲まれて充実した表情を浮かべ、「一緒に遊んでいる感じで楽しい。ラグビーを好きになってくれればうれしい」と目を細めた。

 同スクールの安村正樹校長(55)は元トップリーガーの的確な指導を見やり、「より理論的に技術を伝えてくれている。子どもたちのモチベーションが上がり、ラグビーの面白さが浸透するといい」と期待した。

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