羽咋市滝谷町の日蓮宗本山妙成寺は20日から、普段は非公開の重要文化財「書院」の特別拝観を始める。完全予約制で僧侶が江戸前期の建築物を案内し、国宝を目指す同寺と加賀藩のゆかりを解説する。

 今年3月、46年ぶりとなる屋根の全面ふき替えや耐震化、保存修理などの工事が完了したのを記念する。

 書院は、1659(万治2)年築造で、加賀藩5代藩主前田綱紀が3代藩主利常の生母で、寺の「中興の祖」である寿福院(じゅふくいん)らの冥福を祈り、参拝時の休息所として建てたと伝わる。前田利家以降の歴代藩主の位牌をまつる「御霊屋」や、五重塔を望む藩主専用の部屋「御座(ござ)之間」がある。

 特別拝観は原則毎週日曜の午前10時と午後2時に行い、僧侶が建物の構造や歴史的価値を解説する。8月15日は休止する。前日までの完全予約制で定員は各回20人。通常の拝観料500円と特別拝観料500円が必要。電話かホームページで予約を受け付ける。

 妙成寺の国宝指定を目指す学術調査は北國新聞社が特別協力し、一般財団法人北國総合研究所が事務局を務める。「妙成寺文化財総合調査報告書」は文化庁に提出されている。

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