製造した牛乳の紙パックの廃棄作業を進める従業員=18日午前11時半、富山市四方

  黄色ブドウ球菌か 社長「問題見つからず」

 17日に富山市内の14小中学校と5保育施設で計962人が下痢や腹痛などを訴え欠席・早退した問題で、前日に全施設の給食などで共通して提供された食材が牛乳だけだったことが18日、市への取材で分かった。同じ製造業者が納品しており、市は体調不良の原因を牛乳とほぼ断定。17日に内田乳業(同市四方)の製造工場を立ち入り調査。黄色ブドウ球菌による食中毒の可能性があるとみて調べている。

 17日に児童32人が下痢や腹痛などで欠席・早退した富大人間発達科学部付属小では18日、同様の体調不良で計97人が欠席、早退したことが富大への取材で判明した。体調不良者は18日正午時点で計1027人に上った。

 市によると立ち入り調査では市保健所の職員が牛乳や紙パックの管理や殺菌工程などを確認した。学校から回収した牛乳を調べており、原因解明を急いでいる。

 内田乳業の内田喜夫社長は「今までに食中毒を起こしたことはない。製造工程を徹底的に調べたが、特に問題は見つからなかった」と話した。18日は同社の従業員が市内の学校や医療施設などに出荷済みの牛乳の回収に当たった。当面、新たな出荷を控えるとしている。

 同社によると、16日に出荷した紙パックの牛乳は計約6500本。このうち、約5500本を市内の小中学校と保育施設、残りの約1千本を市内の医療施設に出荷。全て同じ工程で製造していたという。

 市によると、給食は給食センターや各校の給食室で調理されるが、いずれも同じ学校給食会を通じて食材を調達している。

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