住宅街で発見されたクマのふん=津幡町津幡

 15日午前10時半ごろ、津幡町津幡の住宅街で、住民がクマのふんを見つけた。発見現場は河北中央病院や津幡小が近くにある中心部で、住民からは「まさかこんなところに出るとは」と驚きと不安の声が上がった。町や津幡署、学校関係者が周辺をパトロールし、児童は集団下校するなど警戒を強めた。

 住宅の裏でふんを発見した50代男性は「びっくりした。すぐそこまで来たと思うと怖い」と声を震わせた。近所に住む60代女性は「おちおち出歩けない」と話した。

 町によると、ふんは14日夜から15日早朝にかけて残された可能性がある。サクランボとみられる実が含まれており、県猟友会員がクマのふんだと判断した。石川県立大の大井徹教授(動物生態学)は「クマは山から津幡川沿いに柔らかい草を食べながら、好物のサクランボを求めて市街地に来たかもしれない」と推測する。

 河北中央病院は通院者に注意を呼び掛け、職員が駐車場や病院周辺を見回った。津幡小や太白台小では教員らが児童の下校を見守り、車で校区内を巡回した。

 15日正午には津幡運動公園の敷地内でもクマの足跡が発見された。町内では6日にJR能瀬駅近くでクマが目撃され、8日には太白台小でふんが見つかっており、町の担当者は「早朝や夜の外出には十分に気をつけてほしい」と呼び掛けた。

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