通行人がまばらな桜木町=12日午後8時半、富山市

 富山県独自の新型コロナウイルスの「感染拡大特別警報」が解除された12日、富山市中心部の夜のにぎわいに大きな変化はみられず、飲食店関係者からは「客足回復は期待していない」との声が聞かれた。

 繁華街の桜木町は週末にもかかわらず通行人がまばらで、割烹「十々八(ととや)」の北小路一博社長(63)は「警報が解除されても客は少ないままで、あまり変化は感じられない」と嘆いた。大人数の宴会がない状態が続いており、「ぎりぎりのところで続けている。桜木町はみんな大変だろう」と話した。

 「ステージ2は据え置きだし、今までで一番ひどい。諦めている」。桜町のバー店主の男性は肩を落とした。別のバーの店主男性は「警報を解除するといっても人は急には動かない。言葉にだまされているようだ」とぼやいた。

 一方、富山駅前ではカップルや友人同士とおぼしき若者が談笑しながら歩く姿が目立ち、5人以上のグループもあった。半分以上の席が埋まった店も見られた。

 飲食店経営の40代男性は、警報にかかわらず、週末は若い年代の人出が増えてきたと感じるという。ただ、にぎわっているのは一部の店だけと指摘し「特に駅前は、出張や観光の客が戻ってこないと潤わない」と諦め顔で話した。

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