14日からの通常営業再開に向けて準備を進めるバーの店主=金沢市片町1丁目

 金沢市内の飲食店に要請されていた酒類提供自粛と営業時間短縮が14日午前0時に解除されることが決まった11日、飲食店からは「待ちに待った」「ここから挽回」と前向きな声が聞かれた。片町では開店に向け、仕入れや店内の準備に動く関係者の姿が見られた一方、反動による感染拡大を不安視する人もいた。

【本記 時短要請を全面解除】

 4月下旬から休業している「クラブ利恵」(片町1丁目)を経営する上田利恵ママは「お客さんに忘れられるのではないかと不安だった。とにかくよかった」と安堵(あんど)した。

 店では14日からの再開に向け、店内の花やスタッフの手配を始めた。利恵ママは「これが最後の時短要請であってほしい。ここから挽回したい」と語った。

 約400種類の酒を扱うバー「BARSPOON」(片町1丁目)は14日から、午後6時~翌午前2時の通常営業に戻す。細田良幸マスター(63)は「またお酒が出せると思うとうれしい。ただ、いきなりの解禁だと、また感染が広まるのではないかと不安もある」と複雑な心境を語った。

 金沢駅近くの飲食店「手羽先 てばや」(本町2丁目)には、14日以降に常連客3組の予約が入った。同店は5月中旬からテークアウトのみで営業しており、経営者の寺田真生さん(49)は「会社帰りのお客さんが多い。時短解除で入店が増えると助かる」とほっとした様子で話した。

 片町で午後8時まで飲食していた金沢市の会社員男性(26)は「やっと外で飲める。暑くなってきたので、ビールを一気飲みしたい」と声を弾ませた。

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