フォニックス法で英語の発音を学ぶ児童=上市町上市中央小

  上市中央小で公開授業

 上市町は今年度から町内全6小学校で、英語圏の子どもが実践する英語の学習法「フォニックス法」を取り入れている。英語の音と文字の規則性を覚え、正しい発音や表記ができるようになる学習法で、町教委によると、小学校で本格的に導入する自治体は全国的に珍しく県内では初となる。町は2学期中に全児童にアンケートを取り、学習効果を検証する。

 10日、上市中央小で公開授業が行われ、教育関係者らが学習状況を確認した。

 フォニックス法では、英語のアルファベット、ABCDを「ア」「ブ」「ク」「ドゥ」と読む。英語圏における「あいうえお」のような覚え方で、身に付けると初めて聞いたり、読んだりする英語を正しく書いたり、発音したりできるようになるという。

 上市町では2020年度の外国語の教科化を契機に、18年度に全小学校に外国語指導助手(ALT)を配置し、19年度から指導研修会を開いてきた。

 教員はグローバル人材を育成するCHIアカデミー(富山市)の髙橋知春代表に英語指導のポイントを学んでおり、児童に中学進学後も英語を楽しく学んでもらう方策として、フォニックス法の導入を決めた。実践経験のある髙橋代表が学習法を監修している。

 公開授業では、6年2組の30人がALTが発するA~Zのアルファベットや、単語の音を繰り返して発音した。黒板にALTが「King」と書くと「ケー、ク、キング」と元気な声で答えた。渡辺瑛太君(12)は「どうやって発音すればよいかだんだん分かるようになり、英語が楽しくなった」と笑顔を見せた。

 フォニックス法の学習は4月から3、4年生が授業開始から15分、5、6年生が5分を目安に行われている。公開授業を見守った髙橋代表は「英語圏の子どもでも学び始めの頃は発音を間違える。失敗を繰り返すうちに規則性を覚えていく」と話し、継続して取り組む大切さを強調した。

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