北陸の企業で、新型コロナウイルスワクチンの職場接種を政府に申請する動きが相次いでいる。10日に申請した北陸電力は、北陸電力送配電と合わせ従業員約5600人が対象で、石川、富山、福井の各支店で7月1日から順次、希望者に接種する予定だ。北國銀行、クスリのアオキホールディングス(HD、白山市)も10日までに申請した。

 北電は産業医ら医師計4人が打ち手を務める。接種対象は石川約1600人、富山約3千人、福井約千人。電力の安定供給に直接関係する従業員の優先や、拠点ごとに接種日を分散することなどを検討する。

 接種完了は11月ごろになる可能性があり、現時点では家族や地域住民の受け入れは難しいという。北電は「職場接種で地域の負担を軽減し、接種の加速化に貢献したい。感染拡大防止と電力の安定供給に努める」とのコメントを出した。

 北國銀行は金沢市の本店で7、8月、石川県内外の全行員2100人とその家族計8千人の希望者に接種する。同行の産業医は非常勤の1人で、公的接種に影響しない範囲で打ち手を確保した。担当者は「行員は地元の方々と接する機会が多い。率先して接種し、地域の接種率を高めたい」と話した。

 クスリのアオキHDは今後、詳細を調整する。

 コマツ粟津工場(小松市)と中村留精密工業(白山市)は実施する方向で検討を進めている。

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