手作りのトーチを手に、聖火に思いをはせる小林さん=中能登町能登部上

 東京五輪聖火リレーが福井県で始まり、聖火が北陸入りした29日、石川県内では、31日と6月1日に行われる聖火リレーの代替行事「トーチキス」に参加する人たちの思いも熱くなった。

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 31日は金沢城公園三の丸広場、1日は七尾市の和倉温泉湯っ足りパークで、ランナーがトーチで聖火を受け渡すトーチキスが行われる。

  57年越し悲願

 小林喜市郎さん(74)=中能登町能登部上=は手作りのトーチを掲げて早朝の練習に励んできた。本物と同じ長さ約70センチ、重さ約1キロで竹と水を入れたペットボトルを組み合わせて作った。「どんな心境で当日を迎えるのか今から想像もつかない」と本番を心待ちにする。

 1964年東京五輪当時、羽咋高水泳部の主将だった小林さんは聖火ランナーの伴走者に内定していたが、参加を断念することになった。小林さんはその時はあっさり受け入れたが、以降聖火リレーが行われるたびに後悔の念が募った。

 「再び聖火に関わるチャンスをもらえたのは奇跡」と小林さん。「走れないのは残念だが、トーチキスだけでも実施されることに感謝したい」と57年越しの悲願成就に思いをはせた。

 

 

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