石川県は28日、新たに新型コロナウイルス感染者41人を確認したと発表した。このうち大規模なクラスター(感染者集団)が発生した航空高石川(輪島市)の関係は22人だった。同校の感染者は累計で92人となり、県内最大のクラスターとなった。

    新たに感染したのは、金沢、白山、能美、七尾、輪島、羽咋、内灘の7市町の10代~80代の男女。居住地別では輪島22人、金沢12人、白山3人、能美、七尾、羽咋、内灘が各1人。

 航空高石川以外で既に判明しているクラスター関係では、北陸大関連で学生ら3人、高齢者入所施設で施設職員2人の感染が新たに分かった。感染者はそれぞれ11人、8人となった。このほか、既に公表されている感染者の濃厚接触者または接触者で10人、残る4人の感染経路が分かっていない。

 県内では28日午前10時までに、航空高石川の591件を含む2110件の検査件数が報告され、41人が陽性だった。

 県内で治療中の患者は482人(前日比23人減)で、うち重症者は16人(同1人増)となっている。感染者の療養別では、自宅療養が57人(同33人減)、入院239人(前日と変わらず)、ホテルでの宿泊療養が143人(同23人増)、高齢者施設などが19人(同3人減)となった。入院か宿泊療養を予定している人は28日午前10時現在、25人(同10人減)となっている。 

 5月の感染者は1196人、累計で3691人となった。

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