対策本部会議で指示する谷本知事=石川県庁

 航空高石川(輪島市)での大規模クラスター(感染者集団)を受け、石川県は25日、寮を設置している高校などの寮生を対象に、臨時のPCR検査を行うことを決めた。該当する学校に検査実施を勧奨する。

 さらに県内の学校で同様のクラスターが起きないように、県や市町村教委などを通じて、各学校にあらためて感染対策の徹底を求めていくことを確認した。

 同日、県庁で開かれた対策本部会議で決めた。

 県は今後、航空高石川や航空大学校の生徒や学生、教職員ら1229人全員のPCR検査を早期に行い、感染者を洗い出し、これ以上の感染拡大を防ぐ方針を示した。さらに、奥能登の脆弱な医療体制に負荷をかけないため、感染した生徒らを直接、金沢市内の宿泊型療養ホテルに輸送し、ホテル内で療養してもらうとした。

 谷本正憲知事は「一刻も早くクラスターの全貌を把握して、これ以上の感染拡大を食い止めないといけない」と強調した。

 航空高石川では25日現在、生徒60人と生徒の同居者2人の計62人の感染が確認されている。

無断転載・複製を禁じます