女王蜂が入った捕獲器=高岡市の高岡古城公園

 高岡市の高岡古城公園管理事務所は24日までに、園内22カ所にスズメバチの女王蜂を閉じ込める手作りの捕獲器を設置した。2回目となる今年は時期を早めて場所も増やした。女王蜂が巣作りを始める前に駆除することで繁殖を防ぎ、効率的に来園者の安全確保を図る。

 園内で過去にスズメバチが目撃された場所で、人目につかない樹木の枝などに捕獲器をつり下げた。24日に広場近くにある捕獲器1個を確認したところ、既に8匹の女王蜂が入っていた。

 捕獲器はペットボトルに蜂の入り口となる約2センチ四方の穴を開け、日本酒と砂糖、酢を混ぜた誘引剤を入れる。女王蜂は誘引剤のにおいや成分につられて捕獲器に入るが、出られなくなり、やがて力尽きる仕組み。

 女王蜂は冬眠から目覚めた5月ごろから巣作りを始め、1匹で働き蜂の卵を産む。6月から羽化が始まり、7~10月にかけて働き蜂が活発化し、10月には最大で1千匹に増える。

 これまでスズメバチの巣が見つかる度、管理事務所職員や業者が駆除してきた。しかし、働き蜂が増えてからでは駆除に手間が掛かり、危険も伴い、巣のある場所を通行止めにするなど不便もあった。近年、利用者からスズメバチによる被害の報告はないが、より効率的に駆除するため、昨年から捕獲器で女王蜂の駆除に乗り出した。

 昨年は5月中旬から6月上旬まで20カ所に捕獲器を設置し、約100匹を捕らえた。今年は時期を早めて今月初旬から設置し、場所も2カ所増やした。6月上旬に回収する。

 来年以降も捕獲数の多い場所を中心に、目撃情報があったところに設置を予定する。高岡古城公園管理事務所の菅谷俊成所長は「設置箇所を工夫しながら一匹でも多く捕まえて、来園者に危険が及ばないようにしたい」と話した。

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