富山県は23日、県内で新型コロナウイルス感染者64人を確認したと発表した。新規感染者数は1日の公表分として、5月19日の34人を大幅に更新し、過去最多となった。感染者数は累計1739人(うち変異株436人)となった。
新規感染者のうち44人は、21日にクラスター(感染者集団)が発生した射水市七美の障害者支援施設「いみず苑」の利用者(入所者31人、通所利用者13人)。クラスターの規模としては県内過去最大で、関連する感染者は利用者49人、職員11人の計60人となった。同施設では現在、通所サービスを休止している。障害者支援施設で感染が拡大したことについて県は「マスク着用などの感染対策の徹底や、感染防止のための行動が十分にとれなかったことが背景にある」とし、あらためて県内の障害者支援施設に注意喚起を呼び掛けたいとしている。
新たに感染が確認されたのは、富山、高岡、射水、氷見、魚津、滑川、黒部、上市の各市町に在住する10代~80代の男性41人、女性23人。居住地別では富山11人、高岡5人、射水42人、黒部2人、氷見、魚津、滑川、上市が各1人。
23日午前10時現在、県内で入院中の患者は118人で、うち重症者は6人となっている。
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