勉強に励む高校生=金沢駅もてなしドーム地下広場

 JR金沢駅もてなしドームの地下広場にある空間がテスト勉強をする高校生らの穴場スポットとなっている。「金沢版トレビの泉」と呼ばれる人工池の脇にあるテーブル席で、コロナ禍で人の往来が少なくなって静けさが増し、落ち着くという。水の音や駅のアナウンスが心地よく「教室で勉強するより集中できる」との声も聞かれる。

 テーブル席は三つあり、2014年、北陸新幹線金沢開業に向け、にぎわいやくつろぎを演出する場所として配置された。近くには、現在は感染対策で使用禁止となっているが、市民らが自由に演奏できる「まちかど思い出ピアノ」も置かれている。

 利用者によると、テスト期間に入ると、市内の高校に通う駅利用者が集まり、全て埋まってしまう時もあるという。19日も複数の生徒が訪れ、遊学館高に通う受験生2人組は「学校は携帯が禁止だから、逆に集中できない」と笑いながら、携帯電話をそばに置き、目前のテスト勉強にいそしんだ。2時間くらい勉強して帰宅するという。

 金沢学院大附属高2年の女子生徒は電車の待ち時間にも利用する「短期集中型」だ。水の音やマイナスイオンがリラックス効果をもたらすとみられ、「駅の地下はとても落ち着く」と話す。

  感染対策で一時撤去

 ひそかな人気スポットとはいえ、感染防止対策の一環でテーブル席は近く一時撤去され、コロナの収束状況に応じて、再び設置される見通し。地下広場を管理する市道路管理課の山本清治課長補佐は「コロナ対策なのでやむを得ず、理解してほしい」と話した。

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