炊飯器の釜に具材を入れる高井さん=かほく市外日角の民宿

 「おうち時間」に彩り

 かほく市外日角の民宿「きくのや」は19日までに、持参した炊飯器の釜に釜飯の具材を入れるユニークなお持ち帰りのサービスを始めた。自宅に戻って炊飯器のスイッチを入れるだけで、熱々のお店の味が楽しめると評判を集めている。コロナ禍による外食自粛が広がる中、関係者は「多彩な釜飯メニューでおうち時間を楽しんでほしい」と期待を寄せた。

 同民宿はこれまで釜飯を釜ごと宅配し、宅配先で火を入れて熱々を届けるサービスに取り組んできた。しかし、民宿で用意できる釜は1合サイズが中心で、大人数の注文には対応しづらかった。

 そこで4代目の高井優さん(26)が「炊飯器を直接持参してもらえれば、より多くの人数分が炊け、自慢の味をより多くの人に味わってもらえる」と、このサービスを思い付いた。釜を民宿まで持ってきてもらい、釜飯の材料を入れて渡す。感染症対策として、接触機会の少ないドライブスルー方式とした。

 具材はタケノコやアサリといった旬の食材を盛り込む日替わりのほか、鶏肉やサケ、エビ、キノコ、カキ、ウナギなど11種類から選べる。価格は税込み1404円からで、2~10人前を電話予約できる。

 口コミなどで徐々に引き合いが増え、最近は多い日には20件の注文が入るほどの人気ぶりだ。同民宿は今後も季節ごとに日替わりの具材を変えながら続けていく。高井さんは「具だくさんで食べ応えのある釜飯を自宅で味わって、お客さんが元気になってくれればうれしい」と話した。

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