通勤、通学客で混雑する構内=17日午前8時、JR金沢駅

 金沢市を対象に新型コロナウイルス対応のまん延防止等重点措置が適用されてから初の平日となった17日、金沢駅は普段と変わらず混雑した。政府はテレワークや遠隔授業の活用を企業や大学に呼び掛けているが、通勤客からは「研修があり、出社しないのは無理」との声も聞かれた。市内の主要観光地の人はまばらで、雨音が響く中、ひっそりと静まり返った。

 金沢駅は朝の通勤時間帯、いつもの平日のようにマスクにスーツ姿の会社員や学生など多くの人が行き交った。構内は通勤ラッシュが過ぎる午前8時半ごろまで混雑した。

 JR能美根上駅から乗車した会社員川本聖也さん(25)は「テレワークの社員もいるが誰かは出ないと。どこの会社も急に在宅勤務にかじを切るのは難しいだろう」と話した。

 この日は雨のため、金沢駅前のバス停にも長い列ができた。金沢市の会社員福島一真さん(18)は「普段より乗客が多かった。感染リスクは心配だが、技術職なのでオンラインという訳にはいかない」と会社に向かった。

 バス待ちの列に並んでいた通学中の男子大学生(21)は「オンライン授業になるかと思ったが、大学から連絡がなく戸惑った。まん延防止措置の効果はあるのだろうか」と首をかしげた。

 県内の主要観光地では普段の平日と比べても人通りが少なく、閑散とした。

 近江町市場では、地元客の出控えに加え、観光客はほとんど見られなかった。鮮魚店「ヤマカ水産」の営業リーダー番匠豊樹さん(53)は「地元客も来るのを渋っているのか、全然いない。去年の緊急事態宣言下より状況は悪く、業者も休み始めている」と悩ましげ。婦人・紳士服店「オーミスーパー」の松岡暢也代表(63)は「売り上げは目標の半分くらいだ」と嘆いた。

 週1、2回は近江町市場を訪れるという自営業東千絵さん(60)=金沢市=は「がらがらですね。お魚とかも少ない気がする」と語った。

 金沢市のひがし茶屋街では臨時休業の店が目立ち、通りを歩く観光客は数組程度。昼食を食べに来た金沢市の自営業男性(60)は「今日は特に少ないね。いつもこれくらいすいていたら歩きやすくて助かるのに」とつぶやいた。

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