石川県の緊急事態宣言により休園が始まり、閉められた桂坂料金所=12日午前9時50分、兼六園

 県は12~31日に約80の県有施設を閉鎖または一部休止する。文化施設やスポーツ施設、宿泊・研修施設のほか、千里浜なぎさドライブウェイも閉鎖する。

 新婚旅行で兼六園に訪れる予定だった会社員中澤良太さん(28)=京都市=は「閉園はニュースで知ったが、雰囲気だけでもと近くまで散歩に来た。初めての金沢旅行で楽しみにしていたが不完全燃焼だ」と肩を落とした。

 兼六園では同日、全7カ所の料金所が閉鎖され、入り口には休園を知らせる張り紙が掲示された。周辺の江戸町通りに茶店などが軒を連ねる兼六園観光協会の加盟12店も全店休業し、人通りは少なかった。

 コロナ禍での兼六園の休園は、昨年4~5月以来2度目となる。埼玉県から観光で訪れた50代男性は「3密を避けて楽しめる場所を選んだつもりだが、残念だ」と話し、そのまま閉園していない金沢城公園へ向かった。

 能美市のいしかわ動物園でも、休園を知らずに訪れる来園者が見られた。あわら市から自家用車で訪れたサービス業60代女性は「屋外で開放的なので動物園を選んだ。ナビでは開園情報が出てたのに」と残念そうに帰路に就いた。

 七尾市ののとじま臨海公園水族館では、水族館の入り口付近のほか、能登島大橋やツインブリッジのとなどに休館を案内する看板を設置。館内では、職員が清掃作業などに励んだ。

 同館の担当者は「昨年と違い、今年は大型連休中に楽しんでいただけて良かった。休館中は館内の掃除などに励み、6月からきれいな状態でお客さまを迎えたい」と話した。

無断転載・複製を禁じます