石川県は11日、新型コロナウイルスの感染者急増を受け、富山、福井両県に医療提供体制での協力を要請した。石川の病床使用率は8割超と高く、医療体制が逼迫(ひっぱく)していることから、コロナ対応や一般医療を問わずに連携する見通し。福井県とは同日、石川で一般救急患者の対応が困難になった場合に福井市の福井県立病院で受け入れることで合意した。県は今後、富山県とも担当者同士での協議を急ぐ。

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 石川県との医療体制の連携については、富山県の新田八朗知事が10日の全国知事会コロナ対策本部会合の後、「もし何らかの協力要請があれば、検討することはやぶさかではない」と述べていた。

 これを受け、谷本正憲知事は新田知事と、福井県の杉本達治知事に電話で協力を要請した。谷本知事によると、両県知事は石川が独自に緊急事態宣言を出すほど感染者が急増していることを心配した上で、三県の担当者レベルでどういう連携が可能かを検討する協議を進めていくことで考えが一致した。

 連携の具体策は、コロナ感染者や救急患者の受け入れ、一般医療に従事する看護師派遣などの人的支援が想定される。

  谷本知事「迷惑掛けないよう」

 福井県とは、受け入れ可能な患者数や患者の具体的な搬送手順などについて今後協議する。受け入れた一般の患者がその後、新型コロナに感染した場合も可能な限り、福井県内で治療するという。

 谷本知事は北國新聞社の取材に対し「それぞれの県民に迷惑を掛けないよう、無理は言えない。いろんな制約の中で、さらに連携の可能性を探っていきたい」と述べた。

 三県の直近1週間の感染者数は石川が339人、富山56人、福井52人と、石川が突出して多い。

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