重症のコロナ患者を受け入れている専用病棟。廊下では看護師が24時間体制で患者の状態を見守る=10日午後6時半、金大附属病院

 二重扉に仕切られた「レッドゾーン」の病棟は静けさに包まれ、時折、患者の体調変化を伝えるアラート音が響いた。10日、北國新聞社の取材班は、新型コロナ重症患者を受け入れる金大附属病院の専用病棟を扉越しに取材した。蒲田敏文病院長は「限界はもう近い」と危機感をあらわにした。

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 金大附属病院では現在、県の要請で重症者7人を受け入れている。会話もないレッドゾーンでは、防護服に身を包んだ看護師が廊下から病室の患者を見守る。

 医師と看護師ら60人が診療科の垣根を超えて治療に当たる。変異株の感染拡大の影響で、患者の回復までの日数は従来の1・5倍に延びており、現場の負担は日に日に増す。

 蒲田病院長は「感染者が増えてもスタッフは簡単に増やせない。このままではコロナ治療と一般治療のバランスを取れなくなる」と話した。

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