能登で初のクラスター

 石川県は7日、1日当たりの発表数として過去最多の47人が新型コロナウイルスに感染し、治療中の1人が死亡したと発表した。感染経路不明は17人、病床使用率は88・7%、直近1週間の新規感染者数は228人で、いずれも過去最高。宝達志水町以北の能登地区で初のクラスター(感染者集団)発生が確認された。一方、県が国に対し求めていたまん延防止等重点措置の適用は、医療提供体制が確保されているとして見送りが決まった。

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 西村康稔経済再生担当相(元県商工課長)は、適用対象外の理由について、石川県は新規感染者を自宅や宿泊施設の療養ではなく入院させているため、病床使用率が高いと説明し、「引き続き感染状況を分析する」と述べた。

  知事「残念」今後も要請

 谷本正憲知事は適用見送りについて「大変残念な思いだ」と記者団に明かし、今後も適用を求める考えを示した。

 谷本知事は4月にコロナ向けの病床を約100増やし、一般の医療に影響が出ていると指摘。「医療体制が脆弱(ぜいじゃく)な基盤の上にあることが理解されなかった」と述べた。過去最多の感染者について「病床の逼迫(ひっぱく)具合が高まっている」と危機感をあらわにした。

 県は7日、最大確保病床数を18床増やし373床としたが、病床使用率は90%に迫り、残り42床。重症者用病床使用率は31・4%と前日より悪化した。

 県は同日、感染者が入院せずに宿泊療養ホテルへの直接入所を進めるため、メディカルチェックセンターを県立中央病院に設けた。

 県によると、新規感染者47人のうち、七尾市と穴水町の40~70代の男女7人はスポーツジムの利用者らで、県はクラスター発生を認定した。県内52例目、スポーツ関係2例目で計8人となる。ジムは能登地区のビルに入居する屋内施設で、会員が100人以上おり、順次検査を進める。

 このほかのクラスターではスポーツ関係1例目で利用者5人が感染して計15人。飲食店関係12例目は新たに利用客1人が感染し計9人となった。

 47人は10歳未満~90歳以上で園児、小学生、学生を含む。中等症が6人、軽症と無症状が41人。居住地は金沢市20人、七尾市7人、羽咋市5人など。7日の新規感染者数は富山県が8人、福井県が13人で、石川県が突出している。県内の死亡者は計80人、感染確認は計2723人。

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