石川県は4日、新型コロナウイルスに感染していた2人の死亡と、29人の感染を発表した。1週間の死亡者は8人で今年に入って最多。県の4指標のうち、病床使用率80・6%、1週間の新規感染者数219人、1週間の感染経路不明者数77人と、いずれも過去最悪となった。県内全域の飲食店への時短要請開始から1週間、感染拡大に歯止めが掛かっていない。

 県の担当者は「感染状況が日に日に厳しさを増し、医療への負担は極めて深刻だ」と話した。谷本正憲知事は4月26日、時短要請の効果が見られない場合は「まん延防止等重点措置の適用要請も視野に検討したい」と述べており、連休明けに、県がさらに強い措置を検討する可能性もある。

 県によると、亡くなったのは能美市の60代女性と金沢市の90歳以上の女性。死者は累計77人。1週間の死者数8人は、昨年4~5月のかほく市の二ツ屋病院のクラスター(感染者集団)の10人に次いで多い。

 病床使用率は、確保病床が4月28日に355床に増えて以降、初めて80%を超え、空き病床は69床。県の4指標のうち、「ステージ2・感染拡大警報」相当に唯一とどまる1週間の感染経路不明者は77人となり、「ステージ3・感染まん延特別警報」の基準値86人以上に迫った。

 4日発表の29人のうち、中等症の5人のほかは軽症か無症状で、5人が入院せず宿泊療養ホテルに入った。

 クラスターは新たに5人が確認された。小松市民病院は1人の感染が分かり、計42人、福祉施設3例目は1人増え計33人。会食関係6例目でも2人の感染が判明して計14人、スポーツ関係では1人増えて計10人となった。このほかの24人は感染者の濃厚接触者と接触者が13人、感染経路不明が11人だった。

  羽咋署員が感染

 石川県警は4日、羽咋署交通課に勤務する30代男性警察官が感染したと発表した。接触の疑いがある署員14人は自宅待機で、業務は通常通り行われている。

 北陸電力送配電は4日、石川支社金沢電力部の20代男性2人と40代男性1人の計3人が感染したと発表した。同支社の感染者は計4人となった。

 金沢市は4日、職員1人が感染していた「わかたけの森こども園」で、園児1人が感染したと発表した。8日まで休園となる。

 宝達志水町は4日、町立宝達志水病院の職員1人が感染したと発表した。県発表分には含まれていない。加賀市は4日、市役所庁舎勤務の外部団体職員1人が感染したと発表した。

 北陸朝日放送(金沢市)は4日、報道制作局に勤務する女性スタッフ1人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。

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