4月に生まれたりく(右)とくろ=魚津市小菅沼

 魚津市で中山間地の再生に取り組む団体「小菅沼(こすがぬま)・ヤギの杜」に、白色の「りく」と白黒の「くろ」の2匹の子ヤギが誕生した。当初は鳥獣被害対策や除草の「助っ人」として飼い始めたヤギは、計11頭に増えて今や団体のシンボル。関係者は「新戦力」の子ヤギを活用した地域活性化策にも期待を寄せている。

 「りく」と「くろ」は、4月20日に父「モコ」と母「ゲンキ」の間に生まれ、希望すれば見学することも可能。2匹ともオスで、現在は放牧せずに小屋で暮らしており、元気に動き回っているという。

 ヤギの杜は、地区内外の有志が耕作放棄地の再生などに取り組むために、2008年に設立した。当初はイノシシなどの被害を防ごうと、牛の放牧を考えていたが、取り扱いが難しいこともあり、体が小さいヤギ3頭を飼い始めた。

 以来、ヤギはその愛らしさで、農業体験イベントに訪れた参加者と団体をつなぐ役割を担っている。団体が毎年実施している稲作アートのデザインにもヤギが採用されるなど、PRにも一役買っている。

 団体によると、近年はHPを見た市内外の人から「ヤギを触らせてほしい」「ヤギに会いたい」と連絡があるなど、触れ合いを目的とした来訪も増えているという。金森喜保代表(67)は「動物の癒やし効果を実感している。これからも里山の再生と活性化に向け、一緒に頑張っていきたい」と力を込めた。

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