石川県は2日、県内の男女40人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。1日当たりで過去最多となり、新たに二つのクラスター(感染者集団)が発生した。県の指標は、病床使用率が75・8%に達するなど3項目で過去最悪を更新。感染拡大に歯止めが掛からず、コロナ専用の空床は100床を切って残り86床となり、病床逼迫(ひっぱく)の深刻さが増している。

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 県の指標のうち、直近1週間の新規感染者数は194人で、これまで最多だった4月26日の189人を抜いた。感染経路不明者は71人で、2日連続で最多を更新した。

 これまでの1日当たりの最多は、4月29日の39人だった。

 県は4月23日以降、258床あった最大確保病床数を段階的に増やし、同28日からは計355床で対応している。翌29日には、入院を伴わずに感染者を宿泊療養ホテルに収容する「直接入所」を開始したが、日々の入院者数が退院やホテル療養者数を上回り、病床を圧迫している。

  クラスター通算50に

 新たなクラスターは、会食関係6例目とスポーツ関係となる。

 会食関係6例目は、いずれも加賀市の20~50代団体職員5人が4月下旬に県内の飲食店で開いた会食で発生した。5人全員と、同居者1人の陽性が分かり、累計は6人となった。

 JA加賀は2日、ホームページで3店舗の職員が新型コロナに感染したと発表した。関係者によると、感染した職員は会食に参加しており、6例目のクラスターに該当するとみられる。

 スポーツ関係は、県内のスポーツ施設の利用者6人と同居者1人の計7人が感染した。県によると、6人は金沢、野々市市在住で4月下旬、複数人で同じ時間帯に施設を利用する機会があった。同様の施設でクラスターが起こるのは県内初という。県内の通算は50例目となった。

 このほか、会食関係5例目でも新たに2人の感染が確認され、累計11人となった。

 2日公表の感染者40人は10歳未満~90歳以上でいずれも軽症か無症状。クラスター関係11人、感染者の濃厚接触者と接触者17人、感染経路不明12人で、小学生、中学生、学校職員、大学生が含まれる。5人が宿泊療養ホテルに直接入所した。居住地は金沢市19人、加賀市7人、白山市5人などとなる。

 2日、県庁で会見した北野喜樹健康福祉部長は、運動や食事の場面ではマスクを外す時間が長くなるとし「感染リスクが高くなることをもう一度考え、慎重に対応してほしい」と注意を呼び掛けた。

 県教委は、2日に感染が発表された金沢市の70代男性が県立いしかわ特別支援学校の職員であることを公表した。校内の消毒を実施し、濃厚接触者の特定を進める。

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