シャクヤクを使った花束づくりを見学する生産者=富山市上大久保の切花集荷施設

 JAあおば(富山市)は卸売業者や生花店と協力し、管内で生産が盛んなシャクヤクを母の日の贈り物としてPRする取り組みを始めた。9日の母の日に間に合うよう花の収穫を早め、生花店でのギフト用に計1千本を出荷する。コロナ禍で家庭での花の需要が高まる中、地元産シャクヤクの魅力を発信する。

 JAあおばは1日、シャクヤクのPRに協力する県内の生花店2社17店舗向けの出荷を始めた。各店舗では3~9日にシャクヤクを使った花束などを販売し、ポスターも掲示する。

 同JA管内ではシャクヤクの生産量が増加傾向で、現在は約60人が計2ヘクタールで82品種を栽培。今年の出荷は過去最高の8万本を見込む。同JAによると、シャクヤクは結婚式場や旅館などの装飾の需要が多く、花束など贈り物に使われることは少なかった。これまでは東京や京都など県外5市場への出荷が中心だった。

 1日には生産者ら約30人が富山市上大久保の同JAの切花集荷施設に集まり、母の日向けシャクヤクの収穫適期を確認した。本来は5月中旬に出荷のピークを迎えるため、温度管理などにより生育を早める。「フラワーガーデンきたの」(同市関)の北野秀幸社長がシャクヤク5品種を組み合わせた花束づくりを実演し「シャクヤクのポテンシャルは高い。地産地消に協力したい」と語った。

 同JAの担当者は「地元の人にあおばのシャクヤクを身近に感じてもらい、ブランド化していきたい」と話した。

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