予算内示会であいさつする宮橋市長=小松市議会

 小松市は新型コロナの経済対策で、市内の高校生以下と65歳以上の計約2万6千人に1万円を給付する。妊婦に対しては子ども1人当たり5万円を支給し、子育て世帯を支援する。26日に市議会に内示した4月補正予算案に事業費を計上した。宮橋勝栄市長にとって初の予算案で、3月の市長選で公約に掲げたコロナ対策を盛り込んだ。

 高校生以下を対象にした給付金では、2003年4月2日以降に生まれた子ども約1万7千人に1万円を支給する。児童手当を受給している場合は申請不要で、それ以外は6月以降に申請受け付けを開始する。

 高齢者への給付は、本人を含めた同一世帯の全員が市民税非課税であることなどが条件で、対象の約9千人に申請書を発送する。外出自粛などによるフレイル(心身の虚弱)を防ぐため、給付金で栄養のある食事を取ってもらう狙いだ。

 市によると、要介護認定を受ける市内の高齢者は約5200人いるが、要支援から要介護1、2の認定に移った人がこの1年で88人増えた。

 妊婦に支給する「おなかの赤ちゃん特別給付金」は、9月30日までに母子健康手帳の交付を受けた市民が対象となる。申請受け付けは5月6日から始める。

 市では現在、新生児に対する市独自の特別給付金を支給している。対象を妊娠期に広げることで支給する時期を早め、コロナ禍でも不安なく出産、子育てができるよう支援する。

 市は26日、一般会計5億7670万円(累計458億9670万円)の4月補正予算案を市議会に内示した。補正予算とは別に、新型コロナ対策の予備費から1億円を支出する。30日の臨時会に議案2件を提出する。

 予算内示会で宮橋市長は4月に臨時会を開いた理由について「コロナの対策が一番。クラスター対策をしっかり、迅速に行う意味でも早急な臨時議会の開催をお願いした」と述べた。

 クラスター(感染者集団)が発生した市民病院については、26日から予約診療を再開したと説明した。2~3日中に市内の救急医療の受け入れも始める意向を示した。

  抗原検査キットを備蓄

 市は新型コロナの簡易式の抗原検査キット3千セットを備蓄する。補正予算案に事業費800万円を盛り込んだ。

 抗原検査キットは個人で利用でき、15分程度で結果が出る。避難所のほか、市内の事業所などで感染者や濃厚接触者が確認された際にも無料で提供する。

 医療機関や保育所などの職員らが自費で受けたPCR検査や抗原検査の費用を最大2万円助成することも決めた。5月1日~来年3月31日に市内の医療機関で受けた検査が対象となる。

  中小・個人事業者継続支援金を支給

 市は事業継続支援金として中小企業者に40万円、個人事業主に20万円を支給する。市内で事業を営む全業種の中小企業者、個人事業主が対象で、連続する3カ月間の売上合計額が前年同期比で50%以上減少していることが条件となる。

 飲食店が感染症対策に必要な物品などを購入する費用も支援する。5月1日以降に5万円以上購入すれば5万円が支給される。申請はいずれも同17日から受け付ける。事業継続支援金は8月31日、飲食店感染症対策支援金は7月30日が締め切り。

  「仕事ぶり、人格を評価」
  副市長人事 越田氏選任で市長説明

 宮橋市長は、空席となっている副市長に元市総合政策部長の越田幸宏氏(62)=本大工町2丁目=を選任する人事案を全員協議会で説明した。来月10日をめどに就任を見込み、会見で「仕事ぶり、人格面とも高く評価している」と起用の理由を語った。

 越田氏は金大法文学部経済学科卒。1983(昭和58)年に市役所に入り、財政課長、行政管理部長、総合政策部長を歴任し、2019年3月に退職。同4月から粟津神経サナトリウムを運営する医療法人社団澄鈴(ちょうれい)会の法人本部長を務めている。

  【記者席】「悪くない」額面通り?

 元市議の宮橋市長は就任後初めての全員協議会の冒頭に「この場でまた皆さんと顔を合わせることを大変光栄に思う」と切り出し、やや緊張した様子で提出予定の議案を説明。3月の市長選で対峙した第1会派・会派自民の議員からの質疑を含め、そつなくこなした。終了後、会派自民から「受け答えは悪くない」と一定の理解を示す声が聞かれたものの、保守分裂の激しい選挙戦を終えて間もないだけに、額面通りに受け取れない?。(み)

  6月11日から定例会

 小松市議会運営委員会は26日開かれ、6月定例会の日程を6月11日~7月7日の27日間とすることを決めた。主な日程は次の通り。

 ▽6月11日 開会、提出議案説明▽18、21、22日 質疑、質問▽23、24日 各常任委員会分科会▽30日 予算決算常任委員会総括質疑▽7月7日 委員長報告、質疑、討論、採決、閉会

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