石川県は22日、県内外の男女31人が新型コロナウイルスに感染し、飲食店関係11例目のクラスター(感染者集団)を確認したと発表した。病床使用率が76・4%となるなど、県の指標は3項目の数値が過去最悪だった前日からさらに悪化。谷本正憲知事は23日に対策本部会議を開き、大型連休に向けて警戒を呼び掛ける。一方で、まん延防止等重点措置の申請には慎重な姿勢を示した。

  23日に対策会議、警戒呼び掛け

 県が確保した感染者用の258病床のうち、残る病床は61床となっており、県はさらに上積みできないか医療機関と検討を続けている。重症者は3人減り、重症者用病床使用率は前日の34・3%から25・7%に改善した。

 直近1週間の新規感染者数は166人、感染経路不明者数は58人で、いずれも3日連続で最多を更新した。

 谷本知事は22日、記者団の取材に対し、まん延防止等重点措置を国に要請するかどうかは指標の各数値を参考に総合的に判断する考えを示し「東京、大阪で成功したのかどうか検証が必要。機械的には判断しない」と話した。

 県内46例目となる新たなクラスターは接待を伴う飲食店。金沢市内のラウンジとみられる。既に公表の2人を含め、従業員と客計5人の陽性を確認した。4月に起きたクラスターは9例で、月別で過去最多となる。

 小松市民病院のクラスターでは看護師1人、患者2人の感染が分かり計28人。浅ノ川総合病院(金沢市)は患者2人の陽性が判明し累計13人。このほか、粟津神経サナトリウム(小松市)は独自に入院患者3人の感染を公表した。県の発表には含まれない。

 企業関係8例目は感染者の同居者1人が陽性で累計6人となった。福祉施設3例目は、利用者1人と職員の同居者1人の感染が新たに分かり計13人。県は22日、施設に対策班を派遣した。

 クラスターを除いた20人のうち、感染者の濃厚接触者が7人で、感染経路不明者が13人。経路不明者数は2日続けて過去最多タイとなった。

 31人は10~80代で、中等症が3人、軽症か無症状が28人。市町別では金沢市19人、小松市と内灘町が各4人などとなる。

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