石川県は21日、県内外の男女33人が新型コロナウイルスに感染し、新たに二つのクラスター(感染者集団)を確認したと発表した。1日当たりの感染者数としては過去2番目に多い。病床使用率が67・1%となるなど、県の指標は全4項目で過去最悪の状態。使用中の病床は173床で、空床は100床を切り85床となり、国にまん延防止等重点措置を要請するか検討するステージ3が目前に迫っている。

 指標のうち、直近1週間の新規感染者数は154人で前日の過去最多を更新した。22日の感染者が36人を超えた場合、現在のステージ2(感染拡大警報)よりも深刻なステージ3相当の171人以上に達する。

 直近1週間の感染経路不明者数も49人で、過去最多だった前日から2人増えた。重症者用病床使用率は過去最高の34・3%が続いている。

 21日、県庁で会見した北野喜樹健康福祉部長は「確保できる病床には限界がある」と話した。

 新たなクラスターは、企業関係8例目と、福祉施設3例目となる。企業関係は従業員計5人、福祉施設は職員や利用者ら計11人が陽性となっている。県は22日に施設へ対策班を派遣する。クラスターの累計は45例となった。

 小松市民病院のクラスターでは1人の陽性を確認し計25人。浅ノ川総合病院(金沢市)は看護師2人、患者1人の感染が分かり累計は11人。同病院は独自に患者2人の感染も公表している。企業関係7例目も新たに1人の感染が判明し累計15人となった。

 クラスターを除いた15人のうち、感染者の接触者が2人で、感染経路不明者が過去最多タイの13人である。

 33人は20代~90歳以上で、中等症が1人、軽症か無症状が32人。市町別では金沢市17人、内灘町7人、白山市3人などとなった。

 県済生会金沢病院は21日、リハビリ担当の職員1人の感染を公表した。同日から、リハビリ科外来、入院患者の受け入れ、転院などを当面見合わせる。

  金沢市役所の50代職員感染

 金沢市は21日、市役所第1本庁舎に勤務する50代の男性職員が感染したと発表した。職員は窓口対応を行っておらず、職員や来庁者に濃厚接触者はいない。22日は通常通り開庁する。

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