石川県は20日、県内の男女23人が新型コロナウイルスに感染し、治療中だった能美市の70代女性が19日に死亡したと発表した。直近1週間の新規感染者は142人で過去最多。現在のステージ2(感染拡大警報)よりも深刻で、飲食店の営業時間短縮などが可能な「まん延防止等重点措置」を県が国に求めるかどうか検討するステージ3のラインが迫っている。

 県は、直近1週間の新規感染者数がステージ3相当とする基準を171人以上としている。仮に21、22日の新規感染者が過去最多と並ぶ35人となった場合には合計数が172人となる。

  経路不明47人で最多

 指標のうち、直近1週間の感染経路不明者も47人と過去最多となった。使用中の病床は157床に増え、病床使用率は60・9%。県は通常診療を一部制限した上で病床をさらに増やせないか検討を続けている。

  2回接種の医師陽性 軽症診断は初

 20日に公表された感染者23人のうち、小松市民病院のクラスター(感染者集団)では、医師1人と患者1人の感染が判明して計24人。医師はワクチンを2回接種していた。2回接種した人の陽性判明は県内2例目。せきや全身の倦怠(けんたい)感を訴えて軽症と診断されたケースは初めてとなる。

 粟津神経サナトリウム(小松市)では看護師1人、患者5人の陽性が判明して累計19人。県は独自の対策班を派遣している。

 浅ノ川総合病院(金沢市)では患者1人と看護師の知人1人の感染が判明した。同病院は独自に職員2人と患者2人の感染を発表しており、うち3人が県の公表分に含まれていない。累計11人となる見込み。

 企業関係7例目のクラスターでは、新たに1人の感染が分かり、累計14人となった。

 クラスターを除いた12人のうち、感染者の濃厚接触者や接触者は4人で、感染経路不明者が8人である。

 23人は20~80代で、中等症が3人、軽症か無症状が20人。大学生が含まれる。市町別では金沢市10人、小松市6人などとなった。

 クラスターが発生した加賀市医療センターは医療従事者接種に関し、同センター職員約600人の接種期間を当初の2週間から1週間に短くする。同センターで行う予定だった外部の医療従事者接種の会場を変更したり、延期したりしたためである。

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