新型コロナの感染が相次ぐ粟津神経サナトリウム=20日午前11時15分、小松市矢田野町

 新型コロナのクラスター(感染者集団)が発生した小松市の精神科病院「粟津神経サナトリウム」は20日、入院患者5人と看護職員1人の計6人の感染が新たに判明したと発表した。同病院の累計感染者は計16人となり、日中のデイケアのサービスを当面休止する。小松市民病院など南加賀の医療機関でクラスターが多発する中、市は市中感染が広がっているとみて、警戒を呼び掛ける。

 粟津神経サナトリウムによると、新たな感染者は、入院患者や職員ら約80人を対象に19日に実施したPCR検査で判明した。いずれも1回目の検査では陰性で、2回目以降に陽性が分かった。これまで感染が確認された患者や職員と同じ病棟にいたという。

 同病院はクラスターが発生した15日以降、新規入院の受け入れ、オンラインを含めた全病棟の面会を休止している。外来診療は電話対応とし、感染拡大防止に努めている。

 粟津神経サナトリウムの新たな感染者は20日午後に県が発表するとみられる。県がこれまでに公表しているのは、医療従事者と患者に加えて感染者の同居人らも含んでおり、累計13人となっている。

 県は感染者を確認してから、医師や看護師でつくる県独自のクラスター対策班を派遣している。院内の感染区域と、非感染区域を分ける「ゾーニング」とともに、患者の治療に当たる「医療支援」も行っている。

 病院の担当者は「県などの指導の下、引き続き感染対策を徹底していくしかない。これ以上、感染が広がらないよう一生懸命やる」と話した。

 小松市は20日午後に対策本部会議を開き、クラスターが発生し、救急患者や新規外来診療の受け入れを停止している市民病院の再開時期について協議する。5月の「日本こども歌舞伎まつり」など市内で今後開催されるイベントの可否などについても話し合う。

 県内では、粟津神経サナトリウムと小松市民病院のほか、加賀市医療センター、浅ノ川総合病院(金沢市)でもクラスターが確認されている。

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