俳優の長瀬智也が主演し、今年1月から3月まで放送されたTBS系連続ドラマ『俺の家の話』がギャラクシー3月度月間賞を受賞したことが20日、わかった。このほか月間賞にはNHKスペシャル『イナサ~風寄せる大地 16年の記録~』(3月8日放送)、NHKよるドラ『ここは今から倫理です。』(1月~3月放送)、東海テレビ/フジテレビ系オトナの土ドラ『その女、ジルバ』(1月~3月放送)が選出された。

【場面カット】最終話に“本人役”で出演した藤田ニコル

 今作は脚本家・宮藤官九郎氏が描く、濃すぎる家族が織りなす王道のホームドラマ。長瀬演じるピークを過ぎたプロレスラー・観山寿一(長瀬)が、父・寿三郎(西田敏行)の介護のために現役を引退し、名家の長男として家族と謎の女性介護ヘルパーを巻き込んで、介護と遺産相続を巡る激しいバトルを繰り広げるストーリーを展開した。

 選評では「介護という現代的問題を正面から取り上げながら、完成度の高い王道のホームドラマに仕上げた脚本家・宮藤官九郎の手腕をまず高く評価したい。そしてその物語を支える俳優の演技もみな素晴らしく、惹きつけられた。特に能とプロレス、静と動という合わせ鏡のような関係にある父子を演じた西田敏行と長瀬智也には拍手を送りたい」と賞賛の言葉が送られた。

 チーフプロデューサー・磯山晶氏は、能、プロレス、介護というハードルの高いテーマに苦悩したり、二度目の緊急事態宣言による撮影難などを「『無事に最後まで放送できますように』ばかりを考えていました」と振り返る。「このドラマを見て、押し付けがましくなく『家族を大切にしよう』と感じてもらえるといいなと思って作りました。必死だった分、このような素晴らしい賞をいただけたことがとてもうれしいです。このドラマに関わったすべての方々に感謝します! ありがとうございました」とコメントを寄せている。

■選評
介護という現代的問題を正面から取り上げながら、完成度の高い王道のホームドラマに仕上げた脚本家・宮藤官九郎の手腕をまず高く評価したい。そしてその物語を支える俳優の演技もみな素晴らしく、惹きつけられた。特に能とプロレス、静と動という合わせ鏡のような関係にある父子を演じた西田敏行と長瀬智也には拍手を送りたい。
介護が大きなテーマゆえ、最終回は老親を看取るか介護が続いていくかで終わると思いきや、まさかの主人公が逆縁で『俺のいない《俺の家の話》』に着地。寿一は観山家において、これからの長瀬智也と同じように『裏方にまわって』家族を見守る道を選んだようにも見えた。宮藤官九郎と制作者たちの思いが、長瀬を送る見事な作品に結実。

■磯山晶氏コメント
「能」「プロレス」「介護」、どれを取ってもハードルが高く、勉強を始めた当初は宮藤官九郎さんも私も「本当にこれをきちんとドラマに出来るの?か!」と自問自答の日々でした。さらに二度目の緊急事態宣言、そんな中でも観客が必要なシーンの連続・・・正直、「無事に最後まで放送できますように」ばかりを考えていました。
それでも宮藤さんの脚本が毎話とにかく素晴らしく、どんなにピンチの時もモチベーションを上げてくれました。そして監督を中心に、自己ベストを超えてくれたスタッフの熱意と、能の謡、舞、さらにプロレスの技までこなした上に、唯一無二のキャラクターを創ってくれた長瀬智也さん、マイウエイの歌唱、お風呂での裸体、認知症に怯える老人の素顔まですべてを惜しみなく出してくれた西田敏行さんをはじめとするキャストの皆さんの熱演に支えられて、良い作品が出来た! と思っております。
このドラマを見て、押し付けがましくなく「家族を大切にしよう」と感じてもらえるといいなと思って作りました。必死だった分、このような素晴らしい賞をいただけたことがとてもうれしいです。このドラマに関わったすべての方々に感謝します! ありがとうございました。

TBS『俺の家の話』がギャラクシー賞月間賞受賞(C)ORICON NewS inc.

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