10人新規感染1人死亡

 石川県は19日、新型コロナウイルスに感染した白山市の70代男性の死亡と、10人の新たな感染を発表した。10人のうち5人は浅ノ川総合病院(金沢市)の看護師と入院患者で、同病院の感染者は計6人となり、県はクラスター(感染者集団)が発生したと認定した。県内では今月、医療機関でのクラスターが4例目となり、専門家は「感染力の高い変異株の影響が大きい」と指摘した。

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  重症病床使用率、過去最高34%

 県内の死者は計67人、感染確認は計2192人。重症者用病床の使用率は34%で過去最高となった。

 県内では小松市民病院で10日、粟津神経サナトリウム(小松市)で15日、加賀市医療センターで18日、クラスターが発生している。病院のクラスターは10例目となり、飲食店関連と並んで県内最多となった。

 県内で感染者に占める変異株の割合は、3月の2割から4月は5割に上昇している。県感染症対策専門家会議の谷内江昭宏座長(金大附属病院副病院長)は「院内での対策に気を付けている医療従事者でも感染してしまうほど市中感染が広がっている恐れがある」と警戒感を示した。

  県が医療機関に対策徹底を要請

 県は19日、入院施設のある県内の医療機関約150施設に、感染対策を再度徹底するよう文書で要請した。

 浅ノ川総合病院の感染者は看護師2人、入院患者4人。19日公表の5人は、既に陽性が判明した看護師が働いていた2病棟にいた。感染した看護師がワクチンを接種したかどうかは調査中という。県は医師、看護師でつくる独自の対策班を同病院に派遣した。

 加賀市医療センターのクラスターでは新たに看護師1人の陽性が確認され、計8人となった。

 19日発表の10人のうち、クラスター関係を除く4人はいずれも感染者の濃厚接触者。10人は30代~90歳以上で中等症が1人、軽症か無症状が9人。居住地別では金沢市4人、小松市と加賀市が各2人、津幡町と県外が各1人となっている。

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