受付を済ませ、接種ブースに向かう市民=小松市民センター

 小松市で17日、高齢者向けの新型コロナウイルスのワクチン接種が始まった。石川県内で珠洲市に続いて2例目で、集団接種を実施するのは初めて。初日は市民センターで65~69歳の60人が接種を受けた。小松市内では医療機関でクラスター(感染者集団)が相次いで発生し、感染者が増加しており、接種を受けた住民からは「これで感染のリスクが減った」と安心する声が聞かれた。

 小松市は市民センター、こまつドーム、第一地区コミュニティセンターの3カ所を集団接種の会場に設定している。衛生環境の向上やプライバシー保護のため避難所用間仕切りや抗ウイルス加工が施された布を使ってブースを特設し、派遣された医師や看護師が接種や問診に当たる。

  トラブルなく

 初日は市職員のほか、市医師会、小松能美薬剤師会、公立小松大保健医療学部などスタッフ43人で運営した。受付や誘導などでトラブルはなく、接種後の経過観察で体調に異変を訴える人はいなかった。

 民生委員を務める会社役員油片(あぶらかた)勲さん(68)=同市蓮代寺町=は「接種したことで高齢者宅を訪問する際の不安がなくなればいい」と話した。

 視察した宮橋勝栄市長は「安心して接種できる体制をつくってきた。国から配分されるワクチンを、速やかに接種できるよう努める」と述べた。

 小松市は65~69歳の約5900人を先行接種の対象としている。このうち、予約済みの約1900人が5月16日までに1回目の接種を終える。18日は同センターで120人が受ける予定。

 来週以降は3会場で土日に集団接種を行う。ワクチン供給が増える見通しの5月中旬以降、接種数や会場を拡大する。65歳以上の対象者は約3万600人で、夏ごろまでに2回目の接種完了を見込んでいる。

  かほく、18日開始

 かほく市で18日、新型コロナウイルスワクチンの集団接種が始まる。先行接種の対象は80歳以上の約3250人で、初日は河北台健民体育館で490人が受ける予定。市によると、17日午前8時半時点で、予約を受け付けている75歳以上の2732人が申し込みを済ませており、このうち80歳以上は約2千人となっている。

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