石川県は16日、県内の男女35人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。2月7、14日の30人を超え過去最多。4月の感染者のうち変異株の比率は48・7%に上昇した。谷本正憲知事は「このペースで陽性者が増えれば、まん延防止等重点措置を視野に入れた段階に移行しかねない」と危機感を示した。県は病床の拡充、宿泊療養ホテルへの直接入所を検討する。

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 16日で石川に緊急事態宣言が発出されてから1年がたつ。県内では4月に入ってから感染者の増加が続く。5日に感染拡大注意報、12日に感染拡大警報を発出したが、16日までの直近1週間の新規感染者数は134人で過去最多タイとなった。感染者が増えるペースは今冬の第3波の2倍以上となった。変異株は15日までに新たに21件を確認し、4月の累計は38件。

 県は、飲食店に営業時間の短縮を要請できる「まん延防止等重点措置」を国に求める明確な基準は設けていないが、警報より一段深刻なステージ3になった段階で検討する。

  今年の感染1077人昨年超え
  小松クラスター新たに3人

 16日に公表された感染者35人は10歳未満~90代以上で中等症が2人、軽症か無症状が33人。累計は2148人で、このうち今年の累計は1077人で昨年の1071人を超えた。

 小松市民病院のクラスター(感染者集団)では新たに1人の陽性が判明し計21人、粟津神経サナトリウムでは2人の感染が分かり計11人。クラスターを除いた32人のうち、感染者の濃厚接触者や接触者が22人、感染経路不明が10人だった。

 35人には未就園児、園児、小学生、中学生、大学生、公務員、看護師などが含まれる。市町別では金沢市14人、白山市6人、小松市5人などとなっている。

 県後期高齢者医療広域連合は16日、男性職員の感染を公表した。

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