新たに21人感染

 石川県は14日、県内の男女21人が新型コロナウイルスに感染し、このうち11人は感染経路が不明と発表した。昨年8月20日の13人に次いで過去2番目に多い。陽性者に占める変異株の比率が、4月に入ってからの検査で32・7%に上ることも判明し、専門家は「市中感染が起きている可能性があり、感染力の高い変異株が影響している恐れもある」とし、警戒を呼び掛けている。

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 1日当たりの経路不明者数は、感染の「第3波」に当たる昨年12月~3月上旬でも9人が最多だった。

 経路不明者11人の内訳は金沢、白山、小松、野々市、能美市の10~60代の男女となっている。

 県感染症対策本部会議アドバイザーを務める市村宏金大特任教授は、11人のうち8人が県外への移動歴がない点を挙げ、「経路不明者数は市中感染とリンクする。県外での接触で感染するケースだけでなく、県内で二次、三次と感染が広がっていることが考えられる」と分析した。

 県は14日、感染力の高い変異株を探すスクリーニング検査で、10~13日に新たに10件の陽性を確認したと発表した。昨年12月からの累計は26件で、期間別では昨年12月~今年3月が9件(検査数646件)、4月1~13日が17件(同52件)となる。今後、国立感染症研究所で詳細な解析が行われる。

  小松市民病院で新たに陽性2人

 14日公表の経路不明を除いた感染者10人のうち、小松市民病院のクラスター(感染者集団)で新たに陽性者2人が確認され、累計19人。8人は感染者の濃厚接触者や接触者だった。

 感染者21人の職業別では会社員が5人、無職と医療従事者が各4人と続いた。居住地別では金沢市9人、能登町3人などとなっている。

 1人が重症で、重症病床使用率は3月6日の20・0%に次ぐ17・1%に上昇した。20人は軽症か無症状。

 小松市民病院は14日、中断していた入院患者の退院を再開した。8~13日に同病院の職員681人と患者約150人の陰性を確認した。健康観察は続ける。

 感染者が確認された県立総合看護専門学校と県立小松特別支援学校は15日に授業を再開する。

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