専門家「急増の恐れ、警戒を」

 石川県は10日、県内外の男女16人が新型コロナウイルスに感染し、直近1週間の新規陽性者数は89人で感染拡大警報ライン(85人)を超えたと発表した。89人は前週比2・23倍で、感染拡大警報ラインを上回るのは、警報が出されていた2月25日以来となる。県は数日間警報ラインを超えた状況が続けば、警報を出すかどうか判断する。

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 直近1週間の感染者数は2月16日の134人をピークに下がり、同26日に81人で警報ラインを下回った。3月中旬以降はほぼ1桁だったが、31日に15人と急上昇。2日後の4月2日に注意報ラインを超え、30人となっていた。

 県新型コロナウイルス感染症対策専門家会議の谷内江昭宏座長(金大附属病院副病院長)は「急速に感染が広がっている。変異株がいずれ石川でも流行すると考えると、さらに増加する恐れはある。大都市のような急激な感染爆発を避けなければならない」と強調。従来の対策をきめ細やかに続け、県境をまたぐ転勤や進学に伴う歓迎会を自粛する必要があるとした。

  小松市民病院でクラスター

 県は感染者16人のうち小松市の70、80代の患者3人と、9日発表の職員4人について、小松市民病院内で感染が広がったとみて、県内40例目、病院7例目のクラスターに認定した。患者は1人が重症、2人が無症状。181人の陰性を確認しており、引き続き検査を進める。

 運転免許取得の合宿とみられるクラスターは1人の感染が分かり、累計7人となった。クラスターを除く12人のうち、金沢、小松、加賀3市と県外の20~80代の男女10人は感染者の濃厚接触者や接触者。教員と医療従事者が含まれる。残る2人は金沢市の40代男性と小松市の20代女性で感染経路が分かっていない。患者を除く感染者13人のうち、中等症が1人、12人が軽症か無症状となっている。

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