五回裏2死一、三塁。谷口が中前適時二塁打を放つ=高岡西部総合公園野球場

拍手で応援する観客

軽快なパフォーマンスを披露する富山新聞文化センターのチアダンスチーム

 ルートインBCリーグ・富山GRNサンダーバーズは10日、高岡西部総合公園野球場で開幕戦を迎え、石川ミリオンスターズに4―2で勝った。4年ぶりに指揮を執る吉岡雄二監督の「復帰戦」を白星で飾り、13年ぶりのリーグ制覇へ好スタートを切った。

 富山は五回一、二塁で門屋龍征が右前打を放って先制。さらに谷口佳祐、若杉玲哉の連続二塁打でこの回一挙4点を奪った。投げては先発した新人の渡邉潤が8回を2安打無失点に抑えた。

 チームのエース候補になってほしいとの願いを込めてルーキーに先発を託した指揮官は「バッテリーがよかった。ピッチャーが頑張ってくれた」とたたえた。

 久しぶりに顔を合わせた富山のファンからは「監督、覚えてますかー」と明るい声が飛んだ。吉岡監督は「ファンに勝利を届けられたのはうれしい」と喜び、優勝へ気合を入れた。

 富山は11日、金沢市民野球場で石川と対戦する。

  主将谷口、適時打で貢献 「打撃もリードも強気で」

 今季から主将を務める谷口(黒部市出身)が存在感を示した。四回にチーム初安打を放つと、五回には適時二塁打で勝利を引き寄せた。女房役としても好リードを続け、「打撃もリードも強気で行った」と自信をのぞかせた。

 「渡邉に点を取ってやりたいという気持ちだけで打席に入った」という五回。三振覚悟で真っすぐを振り抜き、快音を響かせた。

 コロナ禍でパフォーマンスの場が失われた昨年。NPBに行けなければ野球を辞めるつもりだったが、悔いが残ると現役続行を決意した。

 「今年で最後。NPBがだめならすっぱり辞める」と覚悟を示す22歳。温かい拍手を送るファンに向けて「優勝して喜び合えるよう頑張る。期待していてください」と力を込めた。

  太鼓や拍手で応援

 スタンドには706人が詰めかけ、歓喜に沸いた。飛沫(ひまつ)防止のため管楽器の使用や大きな声を出すことができない中、観客は太鼓や拍手でエールを送った。

 私設応援団「雷鳥応援団」の土谷祐也団長(31)=高岡市=は太鼓を打ち鳴らし、応援をリード。ホーム戦で太鼓を打つのは約1年半ぶりで「応援の仕方も探り探りで頑張っていく。今季は楽しみでしかない」と期待を膨らませた。

 ファン歴8年の村井久美子さん(52)=同=は「球場に来られるのがすごくうれしい。みんなで盛り上げたい」と後押しを約束した。

  球場に元気と笑顔 富山新聞文化センターチアダンスチーム12人

 開幕戦セレモニーでは、富山新聞文化センターのチアダンスチームが躍動感たっぷりのパフォーマンスで会場を盛り上げた。

 イオンとなみスタジオのチアダンス教室に所属する小中学生12人が出演した。メンバーの千代リリーさん(12)は「見ている皆さんに元気と笑顔を届ける」と愛らしいダンスを披露し、球春を華やかに彩った。

 セレモニーの冒頭、永森茂社長が「コロナの影響で、閉塞(へいそく)感であふれかえっている現状ですが、ひた向きなプレーで吹き飛ばしたい」とファンに熱い応援を求めた。

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