国鉄カラーに塗り直された車両=JR松任駅

 JR七尾線を中心に石川の鉄路を走り、3月13日のダイヤ改正で引退した旧国鉄製の4車両が、えちごトキめき鉄道(新潟県上越市)の観光列車として生まれ変わる。車両は金沢総合車両所(白山市)でピンクとクリームの「国鉄色」に塗り直され、9日、新潟に輸送された。廃車を免れて新天地に向かった車両に、大勢の鉄道ファンがエールを送った。

 えちごトキめき鉄道がJR西日本から購入した車両は「413系」の3両と「455系」の1両。国鉄時代は急行電車として北陸などで活躍し、1985(昭和60)年以降に普通電車となった。七尾線には91年の電化に伴って導入され、主に金沢―七尾で運行された。

 引退前の赤一色から、国鉄時代のツートンカラーとなった4車両は午前10時10分ごろにJR松任駅に到着し、11時23分にJR貨物の機関車にけん引されて出発した。ホームや駅周辺には県内外から300人近くが駆け付けた。

 鉄道ファンの岩谷淳平さん(45)=小松市=は観光列車に乗車予定で「名物となり、地域活性化のため走り続けてほしい」と願った。

 JR西金沢支社によると、ダイヤ改正で引退した413系、455系は全18両で、観光列車となる4両を除いて廃車になる。

 えちごトキめき鉄道は3両を使って、6月上旬ごろから観光列車の運行を始める。土日祝日に直江津―妙高高原で1往復、直江津―市振で1往復、直江津―糸魚川で1往復させる。車両の一つにテーブルを備え、地元食材を使った弁当や酒などを提供する。残る1両は展示用とする。

 同鉄道の鳥塚亮(あきら)社長(60)は「安く手に入る車両を探していた。一人でも多くの人を笑顔にさせる観光列車にしたい」と話した。

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