刀剣乱舞の加州清光と大加州刀展のコラボ画像

浄照寺が所蔵する清光の刀

 県立歴史博物館は7月、夏季特別展として、スマートフォン向けゲーム「刀剣乱舞」と連携した「大加州刀展」(北國新聞社特別協力)を催す。ゲームに登場する人気キャラクター「加州清光」に関連する金沢の刀工清光をはじめ、江戸時代に人気を博した兼若(かねわか)ら、現代に名を残す加賀の国の刀を紹介する。郷土の誇る刀工の歴史をひもとき、「刀剣女子」と呼ばれる女性日本刀ファンの来場を促す。

  キャラのパネル設置
  人気声優が音声案内

 刀剣乱舞は2015年にインターネットで配信が始まった刀剣育成ゲーム。美男子を模した日本刀をはじめとする全国の刀剣を集め、戦いや収集を通じて攻略を目指す。ゲームに登場する加州清光はファンの間では新撰組の沖田総司の愛刀として知られている。モデルとされる刀本体は現存していない。

 展示では室町から明治時代初期に活躍した歴代清光や、「加賀正宗」の名で呼ばれ、「たとえ禄高(ろくだか)が低くとも兼若を持つ者には嫁をやる」とまで言われた「兼若」などの名刀約80点を並べる。

 中には展示会初出展となる浄照寺(金沢市中央通町)所蔵の清光や3代家重(いえしげ)が作り、加賀藩3代藩主前田利常が高岡市の国宝・瑞龍寺に納めさせた奉納刀など、前田家伝来の一振もある。富山市の秋水美術館や北陸在住の個人が出展協力した。

 県立歴史博物館によると、石川は刀の産地としての知名度は高くないが、加賀藩前田家のお膝元にあるため、京都(旧山城国)や岐阜(美濃)など名高い産地の刀工と交流があり、江戸時代を中心に鍛造の技が発達した。

 刀のほか加賀の国の刀工を系統に分けて年代譜順に並べ、横断的に歴史を学べるようパネルを設置する。佐野美術館(静岡県三島市)の渡辺妙子理事長による記念講演や日本刀の取り扱いに関するワークショップを予定している。

 刀剣乱舞のコラボとして、加州清光の等身大パネルの設置や展示会とのコラボグッズの販売、人気声優が加州刀の音声案内を行う。

 県立歴史博物館学芸課の担当者は加州刀だけを集めた展示会は珍しいとし、「地元の刀文化に触れてもらい、歴史やエピソードをひもといてほしい」と話した。会期は9月12日まで。期間中、一部展示替えを行う。

無断転載・複製を禁じます