生地の名水を紹介する米屋さん=黒部市のくろべ名水公園

  コロナ禍人材育成の好機

 「名水の里」や「清水(しょうず)の里」として知られる黒部市生地(いくじ)地区の魅力を紹介するグループ「黒部観光ガイド生地」は今年度、発足から20年を迎える。これまでに案内した観光客は約9万6千人。コロナ禍がなければ昨年度で10万人突破を見込んでいた。発足当初から活動を続ける米屋清美会長(70)は「リピーターになってくれる人がいてうれしい」ともてなしの心に磨きをかける。

 グループは2001年11月に「黒部観光ボランティアの会」として発足した。現在は食事も加えることができる「まち歩きツアー」として有料ガイドを請け負っている。年間の利用者はピーク時が2008年度の267件9027人で、近年は5千人前後で推移し、19年度は93件4427人だった。コロナ禍の昨年度は6月まで活動を中止し、128件422人に落ち込んだ。

 昨年度は件数が増えたことについて、米屋さんは「ほとんどが県内の人で、1人で何度も利用してくれる人が増えている」と新たな出会いを喜ぶ。コロナ禍で、今まで県内でも足を運ばなかった気になる土地を訪れる機会が増えたと感じている。

 メンバーが高齢化する中、人材育成に力を入れる好機だとも思っている。何も分からずにガイドを始めた頃、観光バスの添乗員に、案内する上での「目配り気配り」を学んだ。

  「触れ合い楽しい」

 今後、もてなしの研修や地域をさらに深く知る学習会などを重ねていく計画だ。ガイド経験を20年積み、次の世代に伝えたいことはたくさんある。「人との触れ合いは楽しい」。喜びを分かち合える新たな仲間づくりに意欲を見せる。

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