「金沢エムザ」への移行に伴い、営業最終日を迎えた「めいてつ・エムザ」=金沢市武蔵町

  最終日のセレモニーせず

 親会社の移行に伴い、4月1日に店名を「金沢エムザ」に改める「めいてつ・エムザ」は31日、現店名での最後の営業日を迎えた。運営する金沢名鉄丸越百貨店(金沢市)は「店名とロゴが変わる以外は何も変わらない」(担当者)としてセレモニーなどは行わず、静かに営業を終えた。同社によると、従業員の解雇やテナントの撤退はなく、4月1日に新しい親会社の下で営業を引き継ぐ。

 名古屋鉄道(名古屋市)は31日、金沢名鉄丸越百貨店の全株式を、ディスカウントスーパー運営のヒーロー(茨城県牛久市)に売却した。ヒーローは4月1日、社名を金沢丸越百貨店、店名を金沢エムザに改め、百貨店の営業を継続する。ヒーローの広報担当者は「今後の方針については、しかるべきタイミングで説明する」としている。

 金沢名鉄丸越百貨店の従業員は約200人で、名鉄によると、ヒーローとは一定期間、雇用を維持する契約を交わしている。親会社が上場企業から非上場企業に代わることで、ブランドイメージを重要視するテナントの撤退を懸念する向きもあったが、31日時点で親会社移行を理由とする撤退の話は出ていない。

 金沢名鉄丸越百貨店の前身となる丸越は1962(昭和37)年に名鉄百貨店、名古屋鉄道と資本提携し、73年に社名と店名を金沢名鉄丸越百貨店と改め、2002(平成14)年に店名をめいてつ・エムザに変更した。社名として48年間、店名として19年間、冠してきた「名鉄(めいてつ)」の名前を外すことになる。

 店舗をよく利用するという金沢市の男性会社員(60)は「親会社が代わっても関係ない。変わらず利用し続ける」と話した。金沢名鉄丸越百貨店の経営幹部は「これからがスタートだ。より親しまれる百貨店にしていきたい」と述べた。

  ポイントの仕組み、使いやすく変更

 金沢名鉄丸越百貨店は31日、めいてつ・エムザのポイントカード「Meiカード」の仕組みを変更した。従来は1千ポイント以上をためると1千円分の買い物券と交換する必要があったが、変更後は会計時に500ポイント(500円分)から100ポイント刻みで利用できるようになった。

 金沢エムザのスタート記念として1~4日、通常のポイントに加え、3%をプラスして付与する。

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