稲垣さん(右)と原木シイタケを収穫する参加者=氷見市仏生寺

 元氷見市地域おこし協力隊の稲垣信志さん(51)=同市仏生寺=は、仏生寺で盛んだった原木シイタケ栽培を通して、交流人口の拡大に一役買っている。今月から始まった殖菌(しょくきん)、収穫の作業体験を会員制交流サイト(SNS)で募集したところ、連日2~4人が参加。里山の魅力に触れる機会として評判は上々だ。

 仏生寺はかつて原木シイタケの栽培が盛んだった。しかし、昭和40年代に15人ほどいた担い手は高齢化で徐々に減少し、現在は六田敏夫さん(74)だけになっている。

 愛知県出身の稲垣さんは協力隊員として2015年に氷見に移住し、退任後も仏生寺に住み続けている。17年ごろから六田さんに原木シイタケ栽培の指導を受けてきた。昨年からは六田さんが使う作業所を使って本格的に栽培を始めた。

 栽培体験では、ほだ木の切り出しや乾燥、殖菌、シイタケの収穫などを用意。作業所の中で収穫期になったシイタケの判別方法や、摘み取りのこつを教わる。

 17日に参加した大学院生の池田俊寛さん(24)=高岡市=は昨年秋にほだ木作りを体験しており「里山の季節仕事ができるのは新鮮です。大変だけど、将来はこんな生活をしてみたい」と感想を語った。

 稲垣さんは「地域の農林業を守りながら、里山のよさを伝えたい」と話す。仏生寺以外でもさまざまな農作業の体験メニューを提案していく考えだ。

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