石川県の谷本正憲知事は5日、県内の新型コロナウイルス感染状況が落ち着いてきているとして、発出中の感染拡大警報を12日に感染拡大注意報に引き下げる方針を示した。状況を1週間注視した上で判断し、合わせて「飲食」「若者」感染拡大特別警報を解除する。注意報に移行した際は、停止している飲食業界支援事業「Go To イート」のプレミアム付き食事券の販売を15日に再開する。県は変異株の感染が拡大する可能性は小さく、判断に影響しないとしている。

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 5日に県庁で開かれた新型コロナウイルス感染症対策本部会議で、谷本知事が意向を述べた。会議では、感染拡大に伴って金沢市片町地区の飲食店に対して要請している営業時間の短縮は、週末にクラスター(感染者集団)の発生など状況に大きな変動がなければ、予定通り7日で終了することを正式に決定した。

 県は1月21日に感染拡大警報を発出し、同25日から食事券の販売を停止した。2月12日には「飲食」「若者」感染拡大特別警報を発出した。

 県内では、5日までの2週間の新規感染者数は116人、感染経路不明者は83人で、時短要請前の2週間と比べ、いずれも約5割減少した。直近2週間は新規のクラスター発生はない。片町地区でも新規感染者数が約8割減の18人となった。

 県のモニタリング指標でも、新規感染者数は2月26日からステージ2の注意報相当が続いており、経路不明者は16日間連続で注意報相当となっている。

 谷本知事は県民や事業者の協力に感謝した上で、「いつクラスターが発生するか分からない。気の緩みは禁物であり、感染状況がリバウンド(再拡大)する事態は絶対に避けなければならない」と強調し、県民に感染対策の徹底を求めた。

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