公演への意気込みを語った市川海老蔵さん=都内

  都内で会見 

 歌舞伎俳優の市川海老蔵さんは25日、都内で会見し、3月5日から全国14都市を巡る「古典への誘(いざな)い」の小松、金沢公演(北國新聞社主催)に向け抱負を語った。人気狂言「弁天娘(べんてんむすめ)女男白浪(めおのしらなみ)」で5年ぶりに弁天小僧菊之助を演じる海老蔵さんは、父の十二代目團十郎さん(2013年死去)が子供歌舞伎を教えた小松が今舞台の出発地となったことに触れ「父が喜ぶだろうな」としみじみ話した。

 海老蔵さんは小松には成田屋のお家芸である「勧進帳」の舞台となった安宅の関があり、市川家とは縁が深いと強調した。

 初演会場となる石川県こまつ芸術劇場うららは「地元の方々に愛情を持って歌舞伎に接してもらいたい」との思いで團十郎さんが設計監修した施設だとし、「うららでのキックオフは自分がというより、父が喜ぶだろうなというのが一番にある」と話した。

 弁天娘女男白浪では女装の盗賊、弁天が「知らざあ言って聞かせやしょう」から続く七五調の名せりふでたんかを切る「浜松屋見世先の場」、弁天ら5人がそろって名乗りを上げる「稲瀬川勢揃いの場」を披露する。

 海老蔵さんは幼い頃から親しんできた思い入れの強い古典だとし、「声を発する女形を自分が演じるのは結構レア。ぜひ注目してほしい」とアピールした。

  金沢も絶賛

 報道各社から質問が飛ぶ中、話題が金沢に移ると多弁に。ライトアップされた兼六園かいわいや茶屋街などの街並みが素晴らしく、美術館やすしも全国屈指だと絶賛した。

 東京や大阪、名古屋などに並ぶ観光地になったと持ち上げ「北陸新幹線ができてから一番熱い。こういうことを言うと他県に悪いけど実際そう感じちゃったから」と訪問を心待ちにした。

 舞台では市川男女蔵さん、中村児太郎さん、大谷廣松さん、市川九團次さん、片岡市蔵さん、市川右團次さんが共演する。「舞妓(しらびょうし)の花宴(はなのえん)」には中村児太郎さんが出演する。

 県内では3月5~7日に計4公演が行われ、こまつ芸術劇場うららは5日午後5時、6日正午、午後4時開演、金沢歌劇座は7日午後2時開演となる。全席指定で1等席1万2千円、2等席1万円。問い合わせは北國新聞読者サービスセンター=076(260)8000=まで。

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