石川県内で新型コロナウイルスワクチンの医療従事者向け接種が3月5日にも始まる。当初3月中旬からの開始を目指していたが、県が前倒しする。1万人分に相当するワクチン10ケースが第1週と第2週に届く予定で、県内の5医療機関に保管し、各病院で勤務する人から接種を始める。県は4月以降の県民向け接種のモデルケースとなるように、市町や医療機関と連携していく。

 24日に開会した県議会2月定例会で、谷本正憲知事が提出議案を説明する際に明かした。

 1日からの第1週に届く5ケースは、金大附属病院と金沢医科大病院に2ケースずつ、県立中央病院に1ケース配布する。翌週届く5ケースは、この3病院と国立病院機構金沢医療センター、金沢市立病院に1ケースずつ配る。国に配布計画を報告した。

 接種を希望する県内の医療従事者は4万3861人で、101病院が協力する。101病院で働く約2万9千人と、開業医や救急隊員、コロナ患者に接触する恐れのある自治体職員ら約1万5千人の接種先がおおむね固まっており、県は名簿作成を進める。

 住民接種について、副反応への不安解消が課題となるため、24日から県ホームページで、ワクチンの効果や副反応、接種手続きを分かりやすく発信している。副反応に関する相談を受けるコールセンターは3月20日をめどに設ける。

 本会議後、谷本知事は記者団に「国には早くワクチン供給の日程を示してほしい」と述べ、供給量やスケジュールの早期明示を改めて訴えた。

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